雑記帳

謎の試験用ブログであります

さてもさてもまことに心苦しいことではございますが

 草木も香る五月病の季節、授業中ボケっとしていると、机の上に二つ折りの小さな紙切れが置かれた。
 隣の席の本上まなみだ。
 手紙なんてアナクロな話だが、携帯使ってるのを見つかると放課後まで返して貰えないからなかなかなくならない。
 開いてみるとなかなかの達筆で、大丈夫?と書かれてあった。体調が悪いようにでも見えたのだろうか?
 何でもないです。授業がつまんねーだけです。
 俺の心はそう呟いていたが、本上なぞでも女子は女子、邪険にはするまい。
 将を射んとすればまず馬から。
 乾いた高校生活に潤いを求めるならば、ほぼ唯一の女子の知り合いである本上を突破口にするしかない、とは常々考えていたことだ。
 何と答えようかと考えあぐねていると、さらに追加の紙切れが投げよこされた。
「何悩んでるの?」
 はい、それはお前にどう答えるかってことです。
 女子からこんな要らぬ世話焼きをされるなんて、俺のターン来たな! ここで何もないなんて返事はあり得ねえ。とはいえ、何て答えたらいいんだ!?
 ここでは話せない、なんて返事したら「じゃ2人きりで・・・」なんて展開になるか? いやそれはさすがに飛ばしすぎだろ。つか馬とデキてどうすんだ。
 恋の悩みとでもしておくか?
 いや好きな女がいるとか思われたら将も馬も倒せないんじゃね?
 ああでも早く返事しなきゃな。
 俺は眠れる脳細胞を駆使して答えをひねり出し、書きなぐって本上の机に置いた。
 本上の返事が返って来るまで、俺は平静を装いながらもすっかり頭に血を昇らせていた。
 焦ってひねり出した俺の返事は、かなりリスキーなものだった。それは
 乾いた高校生活に潤いを求めるならば、ほぼ唯一の女子の知り合いである本上を突破口にするしかない、とは常々考えていたことだ。
 何と答えようかと考えあぐねていると、さらに追加の紙切れが投げよこされた。
「何悩んでるの?」
 はい、それはお前にどう答えるかってことです。
 女子からこんな要らぬ世話焼きをされるなんて、俺のターン来たな! ここで何もないなんて返事はあり得ねえ。とはいえ、何て答えたらいいんだ!?
 ここでは話せない、なんて返事したら「じゃ2人きりで・・・」なんて展開になるか? いやそれはさすがに飛ばしすぎだろ。つか馬とデキてどうすんだ。
 恋の悩みとでもしておくか?
 いや好きな女がいるとか思われたら将も馬も倒せないんじゃね?
 ああでも早く返事しなきゃな。
 俺は眠れる脳細胞を駆使して答えをひねり出し、書きなぐって本上の机に置いた。
 本上の返事が返って来るまで、俺は平静を装いながらもすっかり頭に血を昇らせていた。
 焦ってひねり出した俺の返事は、かなりリスキーなものだった。それは